出版・本の中からのおすすめ

 

日本近世美術・日本近代美術を研究されている全国の先生方におすすめします

 

郷土では明治以降菅井梅關伝の出版に情熱を燃やした郷土史研究家は多かった。しかし誰も執筆することはで

きませんでした。

佐藤與二郎、石川謙吾、小倉博、常盤雄五郎など先輩諸先生方の積年の悲願に対し梅關歿後142年目にして

私が宿願を果たしたことを泉下に報告するものであります。

 

菅井梅關の研究について

 

菅井梅關について研究される場合には「菅井梅關全傳」・「菅井梅關資料」・「郷土美術真贋」・「宮城画史資料」の

4冊は必携です。その他にも「宮城日本画史」・「宮城洋画史」・「書画人名総索引」の3冊にも重要な資料が収録

されています。私の手元にはまだ発表していない作品も少し持っております。

 

東東洋の研究について

 

東東洋は京都仁和寺の障壁画を画いた四条派の画家として知られているが詳しいことは判っていませんでした。

「東東洋全傳」は郷土で初めて書かれた東洋研究の本格的文献の第一号研究書です。東洋の作品には門弟も多か

ったせいか偽物が多くその真贋判定は難しい作家の一人です。「東東洋全傳」のほか「郷土美術真贋」は必携です。

「宮城日本画史」「書画人名総索引」にも東洋の未発表作品を収録してあります。東洋の遊歴は全国に及んでいる

ので作品もまた全国に散在し偽物もまた甚だ多いのです。また未発表作品も若干持っております。

 

小池曲江の研究について

 

小池曲江は南蘋派の開祖・熊斐の直門・松林山人の高弟です。北海道から熊本まで全国を遊歴したのでその作

品は全国に散在します。山水・花鳥画に優品が多く嫋々とした柔和な作風に魅了されることがあります。

「小池曲江全傳」のほか「宮城日本画史」「書画人名総索引」にも重要な未発表作品を収録しております。

未発表作品も少しは持っております。

 

菊田伊洲の研究について

 

菊田伊洲は仙台藩画員で狩野派の名手です。その画業のハイライトは高野山宝寿院の障壁画群に見ることが出

来ます。「菊田伊洲全傳」は郷土で初めて出版された菊田伊洲研究の第一号研究書です。「菊田伊洲全傳」のほか

「宮城日本画史」「書画人名総索引」にも未発表作品を収録しております。未発表作品も若干持っております。

 

一般の方々におすすめする本は次のものです。

 

蟹王山縁起考

 

小川で食器を洗うとき、ご飯つぶを蟹に与えていた娘さんがいた。この娘は日頃観音の教えを信心していたが

或るとき高貴な青年に化けた大蛇に結婚を迫られるという危難に見舞はれた。結婚を断った娘は夜大蛇に攻撃

され絶対絶命の危機に落ちいった。これを救ったのが巨大な蟹である。あの蟹が恩返しをしたのであろうか。

観音の功徳と蟹の報恩に感激した村人たちと僧はここに一寺を建てた。

それは1300年も昔のことであったが、それから何百年か経った15世紀の中頃再び蟹王山智福院として甦

ったのである。まずは本を御覧下さい。    4000円

 

特報! 木造「蟹王観音」 一木造りを寄進!

 

平成1210月、蟹王山智福院の再興に合わせ、また「蟹王山縁起考」の出版を記念して著者の大林昭雄が昭和

53年から3年がかりで自分で彫刻した一木造りの「聖観音立像」を同寺に寄進した。

全高200cm 平成12年12月16日に開眼法要が行われた。これからは、「厄よけ観音」として衆生の済

度に貢献、近隣住民の厚い信仰を受けることになることでしょう。 皆様方もぜひご参拝ください。

 

道祖神研究

 

道祖神とは何か というテーマについて考えます。また全国に展開する道祖神の石像について、なぜ、このよ

うな物が出来たのかを考えてみたいと思います。またそのために巨大な神社が作られたのはなぜなのでしょう

か。皆さんと一緒になって考えてみたいと思います。 4000円

   

高野山と仙台藩

 

高野山には仙台藩主伊達家一族の墓所がある。明治以降伊達家との関係が疎遠になり戦後の一時期伊達家当主

の墓参が途絶えた。著者の大林が仙台画人の高野山での作品調査のため入山、調査中にこの事実を知り伊達家

のご当主と仙台藩藩志会に報告した。そのご伊達家菩提寺の北室院との関係修復がすすみ現在は関係者や藩志

会の皆さん方の高野山参詣が実現している。今までは宮城県から観光で高野山に行っても仙台藩とは関係のな

い宿坊に宿泊するので高野山と仙台藩との関係を知る人はいなかった。

北室院は宇和島伊達家、山形最上家の菩提寺でもある。また高野山には涌谷伊達家、石巻葛西一族の菩提寺も

ある。

宮城県・山形県・岩手県など仙台藩ゆかりの県民の方々に漏れなく読んで頂きたい一冊です。 3500円 

 

京都と仙台藩

 

京都と東北の覇者伊達家との関係が始まるのは500年前にさかのぼる。

京都・大阪と仙台との関係の中で特に重要な場所30ヶ所について紹介したのが本書である。京都観光で京都

を回っても仙台との関係を知る人はいない。出かける前にぜひ一読して予備知識をもって下さい。

県民に広くお奨めする本です。 7000円

 

 

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大林ビルのすぐ前が定禅寺大通りで、年中イベントが行なわれている。

 

支倉常長とボルゲーゼ美術館について

 

支倉常長のローマ法王謁見旅行に当たりローマ滞在中最も支援の手を差し伸べてくれたのが枢機卿のボルゲー

ゼ卿であった。彼はトスカーナ地方の名門の出で家族のために作った庭園は広大な敷地で、その中には森や池

などの原野があり中には馬車公苑、動物園、ヴィラ・ジュリア博物館(建物は法王ジュリオ三世の別荘)やボル

ゲーゼ美術館などがある。また今は十九世紀以降の絵画を収蔵する国立近代美術館もある。ボルゲーゼ卿の館

がそのままボルゲーゼ美術館になっている。ここはローマ市内にあるのにも関わらず日本からの旅行者で訪れ

る人はだれもいない。絵画・彫刻などイタリア美術の粋が収蔵展示されているのでローマ旅行の穴場であり詳

しいことは私の「宮城洋画史」を見ていただきたい。

 

アテネの怖い話

 

オリンピックが開催されたアテネには日本からの旅行者も多いと思うのだがアテネは怖い町であることを忘れ

ないように。旅行者がひっかかるトラブルなら何でも揃っているのがアテネである。まず偽警官にご用心。

夜繁華街にあるホテルから散歩に出かけた夫婦がホテルの近くの路上で町の両替屋に現地の金と両替をするよ

う誘われた。二言三言しゃべっていたところへ警官がやって来て両替行為は違反だからパスポートを見せろと

取り調べを受けた。

警官が夫婦から財布やパスポートを受け取った時両替屋が逃げ出したので警官はパスポートだけ返して財布は

持ったまま両替屋を追いかけて行った。夫婦は警官が戻ってくるものだと思い待っていたが何時まで待っても

戻ってこない。これは両替屋とグルになった偽警官の犯行で私の身近で実際にあった話である。

 

 

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