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内田慎蔵の作品は如何ですか

 

内田慎蔵先生は大館出身で東京都に在住した洋画家で新象作家協会創立委員。宮城県出身の土井俊生と行動を

共にした日本のシュールレアリズム運動の先駆者の一人である。私との出会いは「現代宮城の美術」の取材中に

知り合ったのが縁で先生の作品は私のギャラリーでも常設で展示しているのでぜひ見て頂きたい。 

「現代宮城の美術」を参照されたい。

 

伊達政宗仙台開府400年記念・仙台藩の戦国秘話(その1)・会津名門のその後

 

文治五年八月源頼朝に従って奥州征伐に参加した佐原左衛門尉義連は軍功により会津四郡を賜り初めて葦名氏

を称し歴代会津に君臨した。伊達政宗は版図拡大の途上天正一七年六月覇権を賭けて葦名氏と磐梯山南麓の摺

上原で天下分け目の決戦を行なった。これにより会津三十万石・中世の名門・葦名氏は滅んだ。

その後葦名の一族葦名盛信が政宗に拾はれて家臣となり大阪の陣の帰還のあと衣川に配置された。その後子孫

は石越邑主となり1500石を拝領明治に到っている。幕末の当主は葦名盛景、絵画をよくしその子晴畝は昭

和期を代表する郷土の日本画家となった。また晴畝の長男芳夫氏は日展や東光会で活躍した洋画家で長女は渡

辺家に嫁いだ。女優渡辺美佐子は晴畝の孫である。戦国時代を生き抜いた政宗は常に 仁・義・礼・智・信 

を信条として敗者への遇し方にも気を配っていたのである。

 

仙台藩の戦力について・家臣団の構成の秘密?

 

伊達氏の戦国経営については今まで殆ど論じられることが無かった。福島県の伊達郡を領した伊達氏の戦力は

それ程大きなものではなく付近の諸公と大差のない存在でしかなかった。それが短時間で東北の雄藩として巨

大な勢力に成長したのである。その秘密はなんだろうか。それは戦国時代のどさくさを上手に生き抜いた結果

に外ならない。

戦国のどさくさの異常事態がなければ英雄は出現しないのである。これは現在の経済界でもおなじである。

戦いに勝つことであり勝って敵の領土と財産を手に入れることである。土民も財産の中に入るが領土が大きく

なれば武力も必要になる。それには敵の部隊を味方の部隊に変えればすむ。これは我々が見た中国内戦での共

産党軍と国民党軍との劇的な転倒現象を思い出すとよい。戦いに慣れた戦争のプロを部下に集めればよい。

そうして戦いの度に領土と戦力が肥大してゆく。伊達氏の場合も同じパターンであった。全国から実戦のプロ

をかき集めた結果名だたる名将や武将のもとで働いた経験のある人材が集まった。武田信玄の子孫まで仙台藩

の家臣団には加わっていたのはそのためである。

 

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                 内田慎蔵の作品    水彩画  

 

郷土美術・こぼれ話・・・その2  郷土美術と京都の作品について

 

仙台藩領の地域には京都の画家・工芸家の美術・芸術作品が意外に多く残されてきた。なぜだろうか?京都に

は仙台藩の上屋敷や下屋敷があり武士団の往来が多かった。また仙台経済界も京都や近江商人の出店があり仙

台藩財政の融資元にも京都金融界の大物が控えていた。米や紅花は山形県だけでなく宮城県にとっても大阪・

京都との交易は盛んであった。物流も人の流れも京都と仙台は密接な関係にあった。京都冷泉家の姫君が母子

二代にわたって宮城県下に嫁いできた。それによっても京都の文化或いは工芸の技術が移転し地場産業の発展

に寄与した事例を見られる程である。伊達家は日本有数の大大名でその財力は沢山の美術品の収蔵となってあ

らわれている。

 

バルセロナでのひとこま

 

バルセロナは建築家の鬼才アントニオ・ガウディを生んだ町である。この地でガウディは多くの建築作品を残

した。今も市中には彼の設計したアパートや公園や公共施設や建造物があり実際に人が住み或いは実際に使用

されている。それらの構造物は意表をつく造形表現として世界の建築界に衝撃を与え続けている。彼の意匠や

デザインの原点となったものはバルセロナの風土であり近くのモンセラートの山脈もその一つである。

ところで旅行の途中「サクラダ・ファミリア」(聖家族教会)の真正面にあるレストランでの昼食となった。

現地料理が出るということなので大いに期待したのであったが大皿に盛り付けられて出てきたのが「蛙の姿焼」

でこれにはなかなか手が出せず閉口した。この店には日本人のツアーが何組も入っていたのでこの食事に出会

った人は沢山いることだろう。国が違えば食文化も違うのである。それも旅の楽しみの一つなのであろうが蛙

とガウディはどんな関係があるのか今でもよくわからない。

 

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